写真展『海月』が無事に終了しました。
お越し頂いた皆様に本当に本当に感謝しております。
ありがとうございました。
なんだか凄く濃い2週間で、どこから思い出せばいいのかわからない。
だってこの写真展は私の初めての個展で、そして2週間という短い期間で、沢山の人と私を結びつけ、さらには私の今後までを鮮やかに変えてしまった。
びっくりするくらい、ひょんなきっかけで決まった今回の写真展。
実は、決まった日には一ヶ月を切っていたと思う。
ギャラリーの代表の田中さんとは以前からの知り合い。でも私が一方的に田中さんのことを知っている状態で、きっと田中さんは私のことをキタムラの子と思っていたんじゃないかなw
共通の友人はいたものの、私の写真の一枚すら見たことない田中さんから私に発せられた言葉は今考えればびっくり。。。いきなりのオファー。
『のりちゃん、写真展やろうよ!!』だった。
正直、私の写真見てもいないのに写真展なんてなんてロックな。。。と思ったw
今、考えればなんで私も『やる!!』って言ったのかは謎。。。w
それからCP+の準備や私の体調不良もあって全く話が進まず。。。
田中さんに写真を見てもらったのはまたちょっとたった日。
印画紙の箱にフラットニングを済ませていれた、階調も定まらず、順番も決まってなく、スポッティングもされてない作品をおそるおそる渡した。
でも、田中さんは一枚一枚じっくりと時間をかけてみてくれて、一回見終わってまた再び見始めて私の目を見てやっと一言。
『いいね。すごくいい。』
この一言に、また写真を一枚一枚見てくださる優しい眼差しに、多分既にここで写真展出来て良かったと思った。
そこから何回かの打ち合わせはあったものの、あっという間に写真展。。。
毎日、色んな方が来て下さって色んなお話をして、色んなことを考えて色んな思いが交差した。
『海月』という題名のみを添えて展示した20枚の写真たちは、本当に海月のように見てくれた方の頭の中でそれぞれの海月に姿をかえてふわふわ、ゆらゆらと漂っていたようだった。
皆様に書いてもらった感想は本当に皆さん違う。
それぞれの海月の姿を鮮明に書いて下さっている。
美しく優雅に海を漂う海月のようにモノクロの写真に色を思う方もいれば(具体的に何色って書いてる方もいらっしゃいました)、海月が頭の中で海から月に帰ってしまった方もいたり、世界に入り込んでしまって途中で休憩を挟む方もいらっしゃいました。
また今回、驚いたのは写真展を後にされた方からのメールでの感想の多さだった。
勿論、twitterやfacebook上でも感想は頂いたのですが、メールの多さには驚きました。
展示ではこう思ったんだけど、後でよく考えてみたらとかこう思ったとか。聞き忘れてしまったんだけど、あれはどうだったのかとか。
皆さん、帰られても海月の呪縛が解けなかった方が沢山いたようです。嬉しい限り^^
私は2週間の写真展の間、ほとんどの時間をsight box galleryで過ごして、いつもあの空間を楽しんでいました。
香ばしいコーヒーの香り、マスターのかき鳴らすギターの音、ぐりちゃんの澄んだ声と、足下から感じるスタジオの躍動感、祥子さんのマスター!!の声と宙さんのアニョハセヨー、隣の部屋にいる田中さんの微妙に動く音www
居心地の良いあの空間で様々な人の優しい空気に囲まれて、沢山の思いを抱いては忘れないうちにメモに書きなぐった。いつの間にか目に涙があふれて止まらなくなって、田中さんを困らせたw
いつか、あの空間に考えて涙すら止まらなかった思いを作品に出来たらと思う。
そして是非、その作品は生まれたあの場所で、また沢山の温かい人たちに見てもらいたいとそう思う。
写真を見てくれた全ての人に感謝。
ありがとうございました。
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さがわちあき (月曜日, 12 3月 2012 02:29)
わたしは、いつまでもその余韻に浸ってしまってそこから抜け出せないっていうのが、映画でも写真でも小説でも好きだし、そういうものつくれたらいいなーって思うから、今回のりちゃんはそれが出来たみたいでうらやましい。(実際、卒制のときからわたしは海月好きだったけど。)後々メールで意見が寄せられるってすごいね。引きずってる証拠じゃん。すげー。すごーい。いいなー。2週間おつかれさまでした。飲みいこう!
norikosakurai (月曜日, 12 3月 2012 21:14)
ちあっちゃん
自分の写真に二週間バッチシ囲まれる生活を送ってみて、自分でつくった作品なのだからわかり尽くしていると思っていたのだけど、あまりにも人の頭の中で変化を遂げるのもだからビックリしたよ。一度やってみるべし!!wメールは私もビックシした^^
飲み行こー飲み行こー♬